【結びに 〜尊敬される日本へ〜】
一国一城の主になれる人材を抜擢し、自らは後ろ盾となり盛り立てる。つまり、新たな事業を始める時、現実をしっかり見据えた確かな見識に基づき、果敢に挑戦する人物を起用することが成功への道だと私は考える。どの地域・LOMにも、その任にかなう人材は必ずいる。
伝統も慣習も成功も、全ては過去のこと。世の中の変化を感じ、あれをやったらどうかと思いつき、これはできないかと考え、力の限り悩んでみる。そして実行に移す。そんな、先んじて新しいことにどんどん挑戦する人材と、それが可能となる組織が求められている。
新たなことに挑戦する人や組織であるための条件がふたつある。ひとつは、過去の体験にとらわれ過ぎないこと。もうひとつは、視野を広げて物事を見る大局観を持つことだ。新しいことを考える前に、まず過去から脱することが大事だと思う。慣習や成功体験にとらわれていては時代から遅れてしまう。価格を下げれば売れるという成功体験があると、値下げしても売れない今のような時代に何をすれば良いかわからなくなる。モノが溢れタンスがいっぱいなら、一度タンスの中を空っぽにする方法を考えれば良い。
また、国際的に自信に満ちた発言や提案をすることもできず、さらには世界中から必ずしも日本が尊敬されていないことを垣間見る時、けじめのある関係構築を目指さなければならないと思う。我は我という、確固たる主体性を持った態度を示しながら、良き関係を構築することが必要である。そして、今の経済危機をも受動的に捉えるのではなく、自己変革のための試練だと考えよう。
飛躍する方向性を定め準備をしているのが2010年であるならば、それを礎に大きな飛躍を果たす時、つまり2010年代運動指針を受けて現実感溢れる確かな一歩を踏み出す年が2011年である。そして、本年迎える60年を一つの区切りと安堵するのではなく、そこから始まる61年目を一人ひとりがどう歩み果敢に挑戦するかが大切だということを忘れないでほしい。考えを行動に移した時から試行錯誤がはじまる。そこから今まで見えなかった新しいことが次々と見えてくるようになる。世界から「尊敬される日本」をつくるのは、常に行動に移し挑戦をし続ける私たち青年しかいないと私は確信する。
ともに歩もう、新たなる飛躍へ向けて。