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日本JC会頭所信

【環境から企業益を考える 〜希望溢れる地球を取り戻すために〜】

地球は人間の君臨に悲鳴をあげている。化石エネルギーの大量消費で地球温暖化が現状のまま進めば、あらゆる環境問題が生じる。激しい環境変化に生物の進化は追いつかず生物多様性は破壊される。また、世界の人口増加や産業発展に伴う水需要の拡大とも絡み合い水不足問題も頻発し、その影響は穀物生産量の減少や食料枯渇にまで及ぶ。地球環境の破壊は、人類の進歩が導いたのではなく、その技術文明の未熟さが起因である。地球環境が有限なことに人類がようやく気づいた今、未来のために行動する私たちが日本JC創立60周年を転機と捉え、新たな人類繁栄への希求の年にしようではないか。
日本の思想文化は、決して単一ではなく様々なものを受け入れてきた多様性が特色だが、もう一つの特色として、見えているものの後ろに見えないものが存在しているという考え方がある。理想的なもの、絶対的なものが日常生活の中にあると考えるのは日本人の持つ感受性の高さである。この日本人の特色を活かし、世界をリードする環境モデルを構築したい。
今、環境破壊を進めてきた価値とは違う地球社会の持続可能性を支える新たなビジョンが模索されている。その可能性を探るにあたり、人間と住まいを囲む自然との親和性を持ち続けてきた日本人の思想特性が注目されている。特に日本人が当然のように受け止めている季節に対する敏感さは、日本のあらゆる芸術で重視され表現されてきた。食でも同じく、季節に従い春の青物を食べる喜びや初物を大事に思うことが日本人の日常生活に根づいているように、日本人は自然を大切にしてきた。では、なぜ環境破壊を進めてしまったのか。それは、経済発展のためには仕方がないという自然への甘えが過度に生じたからだろう。生命史において新参者である私たち人類は、未熟で過ちを犯しやすい。現状を打開するには、人間の欲望そのものを問い直し、社会の仕組みを変えなければならない。過度な競争主義や利益至上主義など、近代社会に漂う概念を覆すのは容易ではない。しかしながら、その概念が現代社会の危機の背景にあるものだとしたら、もうためらっている猶予はない。日々、経済活動を営んでいる私たちにとっては、生物多様性の保全と経済活動を両立させようとすることは付加費用が生じ一見困難なことに思える。しかし、例えばコウノトリの野生復帰保全により地域活性を成功させている好事例があるように、付加費用をカバーできるのであれば、生産者はより大きな利益を生む生産方法や経済活動を採用するであろう。自然は有限であり、その有限をどう受け継いでいくのか、身近な日本の思想にヒントを得たい。そして、環境から地域益、企業益について考え、実践してみようではないか。


【生きている地球を守り抜く 〜企業と地域の観点から〜】

近年の災害は、地球環境の変化により、従前とは大きくその様相を変え、局地的な豪雨や渇水といった両極端の現象が発生している。将来の見えぬ悲劇を未然に認識し一番に行動しなければならないのは、地域に住み暮らす私たちに他ならない。効率だけを重視し、子どもたちの安全・安心を守る使命を忘れてはいないだろうか。少子化のもとで小中学校の統廃合が進み、新しい学校を安価な田んぼの真ん中に建て、水害について全く考えず畦道と同じ高さに建設し、学校が水没のため孤立した事例がある。コストだけを判断基準とし、元来尊ぶべき命について無責任になっていないだろうか。
現代社会においては、高齢化社会の進展とも相関し、高齢者や女性、子どもなど災害時に最も困難な状況に陥りやすい年代層や災害弱者は年々増加している。そして、都市では地下街開発が進んだ結果、想定以上の局地的豪雨などによる地下水害が発生している。顕在化するまでわからない危険が私たちのまわりにたくさん存在している。また、自然災害は決して自然外力だけで発生するものではない。被害を大きくするのは、都市化社会や高齢化社会などの進展という社会的要因であり、これはもはや天災ではなく人災である。全ては人類の経済活動や社会のあり方に起因していると改めて認識しなければならない。生きている地球の変化は、私たち一人ひとりが肌で感じている。国や企業は、今一度これまでの経済活動の歩みを振り返り、環境負荷の少ない技術革新などへの投資も推進していくべきだと考える。
また、被害の絶無はできなくとも、防災とあわせて減災という概念を持ちあわせてほしい。さらに、災害復興において一番優先しなければならないのは経済である。つまり経済の再建がなければ被災地は復興しない。企業の品格は社会貢献度で判断される傾向にある昨今、私たちは企業防災に一刻も早く取り組む必要がある。今後は、地域防災力や企業防災力を高めるとともに、私たちJAYCEEはいざという時に役に立つ存在でなければならない。そして、減災の発想を実践できるのは地域に住む市民自身、つまり私たちそのものである。行政の講じる対策だけに頼ることなく、地域のリーダーとして経営者として、市民と行政が協働で防災力を向上させる環境をつくり上げよう。そのためにも、日常習慣として防災文化とも表現されるべきものを形成しておくことが重要であり、日頃からの訓練が必要だ。自助努力によって危機管理能力を向上させる仕組みを確立したい。


【徳溢れる心豊かな日本へ 〜全ての世代の架け橋として〜】

親が一生懸命働いてくれて自分たちが育てられ、今こうやって生きている。そういうありがたみは、歳を重ねるにつれ自然にわかるものだと私は思っていた。しかし、今、この常識が失われつつある。責任転嫁や非難ばかりを繰り返す社会ができている現実を、私たちは直視しなければならない。親の子であり、子の親であることを忘れてはいないだろうか。感謝の心の表れである「おはようございます」「いただきます」「ありがとう」が、親子の間で素直に言える環境をつくりたい。腹の底から親子と呼べる関係が、今の家庭の中にもっと溢れるようにあってほしいと心から願う。
連日のように痛ましい事件が相次いでいる。現代社会において、ルール違反を犯す人があまりにも多いようにみえる。身近なルール違反は、相互に敬愛する、あるいは恩や義理を感じ持つ人への裏切り行為に他ならない。目先にある自分の利害関係だけで背信行為を起こす人が後を絶たないこのような社会において、人や社会に対する背信行為は、そのツケが大きいことを私たちは十分に感得しなければならない。まずは、本当にこれでいいのかと、疑問を常に抱いて物事と向き合ってほしい。そして、意識を変える必要性に気づいたのであれば、勇気を持ってそれを貫いてほしい。
現代の日本人には、「誰かがやってくれるだろう」「今のままでいいじゃないか」「言っても変わるはずがない」という他者依存や無関心が蔓延し、すぐに諦めてしまう傾向があると思う。自分が手にしている当たり前のことがそうではなくなった時、初めて現実を知るのでは遅すぎることを知らなければならない。日本に住まう私たちは、日本人としての誇りを持ち、祖先から受け継いだ伝統文化をしっかりと咀嚼し、反芻しつつ、事態解決策を見出して実行し、未来の日本へ継承する責任があるのだ。私は日本が住み良い国になり、日本に生まれて良かったと実感できる国になってほしいと心から思う。今、日本国民は、それぞれが住み暮らす地域経済復活の重要性を説くなど、どうすれば日本を住み良い国にできるか考え始めている。全ての世代の架け橋とも言える私たち青年の積極的な行動により、徳溢れる心豊かな日本へさらに近づくことができると私は確信する。
また、我が国では、日本人の高い精神性と自然とが調和して、俳句など独特の美意識を持つ文芸や禅などの気高き精神文化が生み出された。こうした日本文化を背景に、品格と価値観を兼ね備えた教育者が教養を中心に諭していたのが日本の教育であった。
これからの教育は、高い精神性や美意識といった日本人の尊い特質をさらに高めていくものであるべきだ。私は、現代の魅力あるサブカルチャーだけではなく、その根底にある日本人の精神性や美意識を世界にもっと誇るべきだと思う。そして、教育先進国や観光立国を唱えるのであれば、この高い精神性と美意識に基づいた日本文化は、どこの国にも見られないような稀で尊い文化であることを世界中の方々に知ってもらいたい。世界中から尊敬の念を得る日本となるように、しっかりと教育にも目を向け、今、必要とされている取り組みを実践しようではないか。

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