社団法人 横浜青年会議所
2008年度コンテンツ
理事長所信運営テーマ
組織図組織紹介
役員紹介出向者紹介
スケジュール
事業活動委員会活動
日  本
  会頭所信組織図役員
関東地区
  会長所信組織図役員
ブロック
  会長所信組織図役員
運営サポート
横浜青年会議所定款
横浜青年会議所規定
総務マニュアル
財務マニュアル
規則審査マニュアル
JCマークガイドライン
ロバート議事法
JC用語集
JC基本資料
JCIクリード
JC宣言文・綱領
JCソング
JCとは
歴代JCI会頭・日本会頭
全国大会開催地一覧
世界大会・ASPAC開催地
LOM資料
横浜青年会議所設立の経緯
横浜青年会議所の歩み
情報公開
事業計画
収支予算計画・決算報告
一般ページ
過去のホームページ
■ 2008 : 心つむぎ一歩前へ。
■ 2007 : 郷土愛
ホーム > 日本JC会頭所信
日本JC会頭所信
安里 繁信

人としてこの世に生をうけ、この時代を担う青年経済人として これまでの生き方を振り返りつつ、これからの将来に向けての歩みを考えるにあたり 各々が強靭な思想と哲学を身にまとい、 現実から目を背けない確固たる信念を持った自分と出会うことが何よりも大切なことではないだろうか。 世のため人のために生きるって言葉が陳腐に聞こえてしまう悲しい時代だからこそ、 しっかりとした座標軸を定めた、愛に満ち溢れたつよいJAYCEE によるアドマイヤー型社会の実現こそが、 世界から最も頼りにされるやさしい国家「真日本建国」に向けての原動力となるのだ。


はじめに

『私にとってJC はすべてではない。しかし、JC なしに今の私はいない。』

 米軍統治下の琉球民政府、祖国日本の主権が及ばなかった地域「OKINAWA」。
 敗戦国日本の象徴となる地域に私は生まれ、その欺瞞と矛盾に満ちたリアルな現実を辛うじて記憶に留める最後の責任世代として育った。
 武道家として道場主である傍ら、家族にひもじい思いをさせまいと、台風の吹き荒れる日も、古ぼけた三輪トラックのハンドルを握り締め、弱音ひとつ吐くことなく懸命に働く父の背中と、それを必死で支える母の大きな家族愛に育まれ、貧しいながらも生きることの大切さと、生き抜くことの難しさを教わりながら、明るいやんちゃな少年時代を過ごしてきた。それからすべてに責任が伴う社会人となり、石垣の隙間から生えるシダ程の志が芽生えてきた頃、社会の何たるかと、若さのもつ無限の可能性を教えてくれたJC に出会った。未熟さゆえ、時として思い上がった言動をたしなめられながらも、「明るい豊かな社会の実現」に心から共感を覚え、情熱を持って、臆せず怯まず青臭いながらも、JAYCEE として、経営者として、大人として、そして父親として今を精一杯生きている。


己を律することの大切さを説く

 現在のJC に対する社会的な評価は、心地よいものばかりではない。真面目に生きている頼もしいメンバーも数多く存在している一方で、残念ながら、必ずしもそうしたメンバーばかりではないのが現状である。「所詮、二代目のボンボン集団が・・」などという妬みや批判は以前から承知のことだが、「きみたちに天下国家を語る資格があるのか」「言っている趣旨には賛同するが、皆さんの普段の姿勢は理解しかねる」「誰があなたたちを市民のリーダーって決めたんだ」「地域の未来のことよりも、我が社の明日はどうなるんだ」そんな声が存在していることを、我々は真摯に受け止めなければならないだろう。大方の批判はJC 運動に対する批判ではなくて、その運動を推進している我々自身に対するものなのだ。すなわち、今の我々にとって一番大切なのは、己を律することである。ただ「知識」を詰め込んだだけの理屈っぽい頭でっかちの人間では、世間が認めてくれるはずがなかろうし、そんな魅力のない指導者には、説得力を持ち合わすことは不可能である。確かな「見識」と揺ぎない信念で「明るい豊かな社会」を実現しようと決めたのであれば、まずは自分自身の生き方を社会に示す必要があるだろうし、そんな覚悟を示すことで説得力が生まれるのである。性善説がまかり通るJC に身を置いていても、所詮自分は自分以上の何者でもないのだから、現実逃避を繰り返すのはやめにして、ひたすら日々精進していこうじゃないか。


自分づくりから始まる国づくり

 私は、JC という組織のひとつの役割に、青年経済人を自負する若者を地域の指導者として育成することがあると考えている。それは私自身の経験が最もよく知るところだ。そしてそれは、JC に会員を送り出している企業が、最も期待していることではないのか。
 そればかりか、LOM やメンバーからもその潜在的なニーズは大きい。JC の世界だけで通用する常識や価値観を世間に押し付ける前に、世間の常識を踏まえて、高い「見識」とそれを支える「胆識」を体得することも、JC 運動をさらに推進していくためには欠かせないことだろう。その足りなさに気づかないがゆえに、時として周囲から世間知らずのレッテルを貼られたり、せっかく入会しても志を立てないままに退会する会員が後を絶ない現状に対して、残念ながら対応策もままならない状態に陥ってしまったのだろう。
 日本JC が会員研修についての活動を停止して久しいが、人材育成についてのLOM からの需要はまだまだ大きい。JC は、いわゆる「後継者」を数多く抱える団体として、地域の担い手を育成していく組織として、つよい指導力を発揮できる説得力のある指導者を育成することが、社会から求められているはずだ。
 自分を含めJC に所属するメンバーの大半は、青年経済人の一人であり、中小零細企業の経営者であるに過ぎない。自分の企業の隆盛なしにJC 活動に参加し続けることはできないし、このような素晴らしい活動をさせてもらえることに対して「感謝」の気持ちを絶対に忘れてはならない。「自分の会社を公器へと成長させていく上で、自分には何が足りないのか」と自問自答を繰り返し考えながら行動しなければならないだろうし、JC 活動を通して地域社会から信頼を得られてしかるべきなのに、自らの無責任さゆえに、結果として、会社や所属する団体の信用を失うことに繋がる危険性が含まれていることを、常に頭の片隅に残しておこう。

 今の時代、合理的かつ科学的な概念しか持ち合わせていない欧米風の知識主義こそが大切だと唱える指導者が存在し、その彼らが日本の精神性や文化を古典的だとあしらい軽視してきたがゆえに、この国を覆う凄まじいばかりの価値観の崩壊や心の荒廃へと繋がったと思う。知識ばかりを詰め込む前に、自分を知ることから入り、そして自分の足りなさに気づいて初めて、指導者として社会と向き合う資格を有するのではないか。その上で自身の描く理想的な思想や哲学を身に付け、真の指導者として、利害を超越し大衆に向けて発言する機会を得ることで“人に伝える力”が試され、他者とのかかわりの中で“人をまとめる力”が備わるのである。研修とはいえ、研修のための研修であってはならないし、それは“JC の内”での過去の焼き直しをするのでもなく、これからは“JC の外”に対しても進んで磨き合う機会をもつことが必要不可欠である。現在のJC の苦手とする課題である、JC の枠組みを超えた同世代の様々な団体との交流や活動を促進し、幅広く理解を深めていく活動をしていかなければ、市民の意識を変えるどころか、社会に対して説得力を持ち合わせることはできないと言うことだ。
 資源の乏しい我が国の、唯一の限られた資源は「人」である。将来にわたって、国力を低下させずに持続発展させるために、JC 運動を確実に推進し続けることが必要であり、そのためには「知行合一」を実践的な生き方の規範に定め、世のため人のために貢献できる自分づくりについての定義を明確にし、清らかで潔い“真の日本男児”にふさわしい人材を育成し続けるべきであろう。そして、JC の枠を超えた活動を地道に積み上げることこそが、地域社会から、JC には次代の指導者を育成する重要な役割があると改めて認識していただける契機となるだろう。また、自分を大きく成長させてくれる魅力ある組織だからこそ、我々が貴重な時間と金をかけてでも集う価値が存在するはずだ。そんなたゆまない努力と、揺るぎない信念こそが、理想とする地域づくりに繋がり、その先にある真に誇れる国づくりへと拡がるJC 運動の礎になると私は確信している。

Copyright (C) 2009 Junior Chamber International Yokohama. All Rights Reserved.
社団法人横浜青年会議所 会員専用サイト