

|
|
| 世界との友情を育み、平和への歩みをリードする自主独立した国家の創造を |
現在、一部しか顕在化していないものの、わが国の安全保障やそれと深く関わる領土・領海問題は多くの不安定要素を抱えています。にもかかわらず国民的な関心は盛り上がりに欠けています。これは長年「国益」といった観点からわざと目をそらし先送りしてきた結果ではないでしょうか。ここでいう「国益」とは他国の権利を奪い自国に取り込むことではなく、国民生活におけるエネルギーや食糧の確保、そして安全で安寧な生活を将来にわたって担保するという、自立した独立国家として極めて当然の権利を確保することを意味します。積極的な議論を深め、市民意識に浸透する運動を行い国民の関心を高める必要があります。我が国の現状は、食糧自給率はカロリーベースにおいて4割と主要先進国の中で最低であり、エネルギー自給率も原子力を含んでも約2割と非常に低い数字を示しています。しかも主要エネルギー源である石油は8割を中東からの輸入に頼っており、その輸送経路の安全についても保証の限りではありません。安定した資源を確保する政策を、広範囲で総合的に考える必要があります。
一方、そのような政策の策定を可能にするためには、豊富な海底資源、海洋資源、水産資源を持つとされる排他的経済水域(EEZ)の画定を明確化する必要があります。その前提として、解決の糸口すら見つからない領土問題も解決に向けた取り組みが必要です。この度の海洋基本法の成立と海洋担当相の設置は一歩前進と言えますが、さらなる継続的な取り組みも求められています。北方四島、竹島については他国との交渉があり、短期的な解決は難しい問題ですが、歴史的経緯をしっかりと学び、この我が国固有の領土についての国民意識の涵養に務めていかねばなりません。尖閣諸島においては、独立国家として取るべき対応と当然求めるべき権利を主張していくべきです。これらの問題は単に島の領有権だけにとどまらず、それに付随して発生するエネルギーや食糧などの資源の確保、国家の防衛、国民の経済生活など多岐にわたる問題に重大な影響を及ぼします。日本の国益と将来に関わる問題として、目先の利益にとらわれることなく、この国のあり方を戦略的に考える必要があります。
国の安全保障については、アメリカとのパートナーシップをどう方向づけるか、さらには自立した国家として、この国が国民の生命と財産を守るという基本的な機能を果たすためには何が必要かといった繊細な議論を要しますが、まずは日本の立ち位置を示す必要があります。またその際、関連性の高い日米地位協定問題などについても、これに対する国民的な議論と理解を深め、世論を背景とした改正に結びつけていく必要があります。国家の政策は、国民の負託と信任に基づいて政府が進めるものであるからこそ、それらを推し進めるために力強い世論の後押しを必要とします。JCとして市民の問題意識を喚起し、この国のあり方や進むべき方向に対し国民的な議論を巻き起こしてまいりましょう。 |
| 国家青年会議所としての責任と世界との友情 |
世界の平和と繁栄と安定を目指し、JCIの公認プログラムとして取り組みを進めている、日本の美徳の象徴である「OMOIYARI運動」を代表的な運動として、本年も世界に向けて力強く推進します。
各国との積極的な民間外交や相互理解に向けた市民レベルの草の根交流を軸とした運動推進を通じて、世界との友情や尊敬を育み、安定した世界の平和と繁栄の実現にしっかりと貢献できる日本の役割の確立に結びつけます。国益を追求する外交は政府が担うべきであり、我々はその対極となる一人ひとりの顔が見える民間交流を主軸とした運動を進めてまいります。また、一人ひとりが個人として海外との接点を持つことにより、現在日本が世界で置かれている位置や、日本に対して寄せられている期待が実体験を通じて理解出来ると同時に、国内外でそれぞれ常識とされる点の差異が明確に実感されると思います。それが、今後日本が世界においてどのような役割を果たすべきかを考えたり、あるいはどのような点で他国に貢献出来るかという国家の将来像を描いたりする上で、大いに役立つと信じています。
またJCIというコミュニティーにおいて、リーダー的役割を果たすNOMの一員として責任あるコミットメントを行うと同時に、アジアにおいても各国のJCとの更なる協力体制の確立を進めてまいります。それにより各国メンバーの日本に対する共感が得られ、我が国に対して敬意と好意と親近感を持つ日本のファン、つまり理解者の増加につながり、日本の存在意義の確立に結びつきます。さらには日本の持つ価値観の発信を通じて、世界平和の実現に向けた貢献を実行してまいります。
また、その一方で国家青年会議所の可能性を探るために長期的な戦略を構築するための試みの一環として、新しく勢いを増している国々、例えばBRICSといわれるブラジル・ロシア・インド・中国などとの関係について、これまでの実績をもとに今後の可能性に向けた調査や研究を進めたいと考えています。日本JCが出来る、平和で安定した世界の繁栄を目指す運動を幅広く、したたかに展開してまいりましょう。
|
| この国や地域に生きるひとりの人間として |
皆さんは今、自分が住んでいる地域や祖国に誇りを持っていますか。自分の住む地域や国がどうあるべきだと考えますか。子供たちや孫にどんな社会を残したいですか。そして皆さんが理想とする社会と現実の違いはどこにあるのでしょうか。そのギャップを埋めるために何をする必要があるのでしょうか。そして、我々は何が出来るのでしょうか。それはメンバー一人ひとりの心の中に40,000通りの正解があるのです。私はこの国のすべての地域に住むすべての人々が、自分たちのまちや国に誇りと愛着を持ち、自分たちの生き方に自信を持ち、それを未来にも引き継いでいきたいと考える社会を創りたいと考えています。その街角では常に笑顔で挨拶が交わされ、敬意を持って感謝の言葉を掛け合う光景が毎日見ることが出来るのです。そのような街をJAYCEE一人ひとりが使命感と覚悟と気概と、そして希望を持って創って行こうではありませんか。
日本の青年会議所は、この国や地域のかたちをより良いものにするために、この国や地域のあり方を決めることに、これまで長きにわたり積極的に参画してまいりました。2008年はこれを読んでいる全てのみなさんが、高い志と使命感をもってその意思決定に加わる一年です。
全ての仲間の英知と勇気と情熱を集めて、誇れる国と地域を共創して行こうではありませんか。みなさんの力強いコミットメントをお願い申し上げます。
|
|
|