室長 井上 祐喜
2022年、横浜市の人口は戦後はじめて前年同期を下回りました。今後100万人が65歳以上という超高齢社会となると、市税収入が減少し社会保障費が増加するため収支が赤字となります。また、私たちの生活に直接影響を及ぼす大災害がいつ起こるとも限りません。安心して暮らし続けることができるまちにするためには循環経済を取り入れた総合産業の創出、災害に強いまちづくりの推進、そして未来を託せる人財の育成が必要です。
市民、行政、民間企業と連携をとり、資本と資源を好循環させる循環経済を広く世間に推進すると共に、官民一体となって循環経済での地域課題を解決する事業を展開致します。今ある資産の再利用、現在使用されていない資産に新たな価値を付与し、循環経済を取り入れた総合産業を横浜に創出することで法人市民税の増税が期待できます。また大規模な災害が起きた際に、横浜市民の安心安全を守ることができるための事業を展開致します。あらゆる世代に備蓄の重要性や防災計画に沿った行動の周知をし、有事の際には一人ひとりが自助、共助、公助の円滑な動きがとれるように研修を実施致します。その結果として災害が起きた際の被害と混乱を最小限に抑えることができる強いまちになると考えます。そして、横浜の未来を担う青少年たちと横浜青年会議所メンバーが共に成長できる事業を展開致します。青少年たちとの交流事業を行うことで、枠にとらわれない発想と自発的な行動の重要性を互いに学ぶことができます。一方的な教育ではなく、相互の共育をすることで地域の未来に対して好循環を与えられる人財へと成長することができると考えます。
総合産業の創出により法人市民税の増加が期待されます。災害に強いまちは、転出の減少と転入の増加による市民税の増加が見込めます。安心して住み暮らせるまちを持続していくことができる人財が育った横浜は、さらに明るく豊かな都市になると確信しています。
委員長 川本 泰之
横浜市の税収の約半数は個人市民税であり、超高齢化社会が進み人口が減少に転じる中、税収の減少より社会保障問題が懸念されています。また、脱炭素化を目指すZeroCarbonYokohamaの実現に向け、循環経済を推進し実践していくことは欠かせません。資本や資源を地域で好循環させ、住み暮らしやすいまちの確立と賑わいの創出を通じ持続可能な魅力溢れる横浜のまちづくりを行い、経済を活性化させる必要があります。
横浜市はゼロカーボン市町村協議会の設立会長都市として、各自治体の中でも脱炭素化を牽引するトップランナーとして走り続ける必要があります。持続可能な循環経済を推進し実践している都市の実現に向けて、我々横浜青年会議所が率先して循環経済型のまちづくりに取り組む事業を展開致します。まず、環境に配慮した社会を実現させるべく循環経済を取り入れ、経済を活性化すべく総合産業創出のきっかけを創り法人市民税による税収の増加を目指します。また、歴史ある横浜経済人会議では、先人たちが創り上げた歴史的背景を紐解くことで、過去育んできた好循環について学びを得ます。そして、現在から未来への横浜の経済の好循環の在り方と政策を行政や関係諸団体と協議し、本年度の提言を行います。横浜の経済活性化のために必要なまちづくりの目指すべき方向性を議論し、横浜の持続的発展に向けた新たな循環経済型まちづくりのビジョンを官民一体となって共創致します。そして、現在使用されていない横浜の資産に新たな価値を付与し、循環経済を取り入れたまちづくりを実践することで、持続可能なまちの賑わいを創出してまいります。
循環経済の実践により、住み暮らす人々からの魅力を高め転出に歯止めをかけると同時に企業の興味関心を掻き立てることができます。法人市民税の増加だけでなく個人市民税の増加も期待ができ、その結果として横浜の持続的発展に寄与できると確信しております。
委員長 佐藤 幸和
大規模な災害から命を守るためには、まちの迅速な復旧復興が求められます。横浜市では超高齢化、グローバル化による地域でのコミュニティケーション不足、防災減災への知識と意識不足などが原因で、迅速な復興復旧が難しい状況にあります。2014年から30年の間で70%の可能性で首都直下型地震が発生するとの報告があります。有事の際に救える命を一人でも多く救うためには災害に強いまちづくりの推進をする必要があります。
まずは災害の恐ろしさ、災害時の備えの必要性、防災計画に沿った行動をすることの重要性を伝える研修事業の展開を致します。災害の実情を知っていただくことで、防災減災への意識を高めます。さらに横浜市では自然災害から派生する火災や、ライフラインの遮断などの二次以災害が起こる可能性が考えられます。あらゆる災害を想定し、自分自身と家族の身を守るために、個々が自助の意識を高め、有事の際に役立つ実践的な事業を行います。そして、横浜市には地域の災害に対しての対策を行う自主防災組織による共助の仕組み、行政や福祉協議会による公的支援と災害救助を行う公助の仕組みが存在しております。行政、地域、関係諸団体と連携し、すべての世代に自助、共助、公助についての意識の周知徹底を行います。また、横浜市内には約10万人の様々な国の方々が生活をしています。横浜青年会議所が中心となり、ステークホルダー同士によるコミュニケーションの活発化を図ります。有事の際に、住み暮らす方々で協力体制がとれるように、防災減災の知識、備蓄物の知識と共に地域交流、国際交流を行うことができる事業の実施を致します。
防災減災の推進事業に参加していただくことで、一人ひとりが防災減災への理解を深めると同時に、地域内での連携を深めることができます。結果として安心して住み暮らすことができるようになり、横浜は笑顔が溢れる明るい豊かなまちになると確信しております。
委員長 星野 圭美
コロナ禍やSNSの普及によって他者との関わりが希薄化したことにより、青少年の充実感や将来への希望が減少傾向にあると内閣府は発表しています。また、自己肯定感は諸外国に比べて大幅に低く、行動力や自発性への影響が危惧されています。一方で約7割の青少年には社会貢献意欲があり、まちやひとのためを想い活動ができる人財を増やす余地があります。そこで、充実感や将来への希望を持って互いに成長しあう仕組みが必要です。
横浜青年会議所と地域の人々が共に、利己と利他の精神を大切にして成長していけるよう事業を展開してまいります。まずは、青少年が地域の未来を担うべく主体的に行動のできる人財へと成長するため、横浜青年会議所の諸活動への参画や交流の機会を構築し提供致します。多様なひととの交流や活動の経験を積むことは自己肯定感を高め、横浜青年会議所メンバーと互いに学びあうことは明るい豊かな未来を想い描く好機になると考えます。そして横浜青年会議所メンバーが利己と利他の精神について考える機会をつくり、地域の人々にはひとを想う気持ちを素直に伝えることの大切さを理解してもらう事業を実施致します。他者を想い素直に伝えることは、利他的行為でありますが、自己肯定感や充実感の上昇といった利己にもつながると考えます。さらに、持続的なまちづくりのための人財育成の一環として、小学生を対象とした研修プログラムを行います。関わりの希薄化の影響を受けた子供たちが、自分たちの未来に影響する内容を共に学びあいます。子供たちが当事者意識を持った、地域の未来に好循環を与える人財に育つきっかけになると考えます。
互いに成長しあえる仕組みの創出は、横浜の未来に好循環を生み出す人財の輩出にやがてつながります。共育によって人々は思い合い、さらにひとに想われる横浜になることで、将来に希望が持てる持続可能な明るい豊かな地域の実現へと近づくことを確信致します。
室長 三堀 将司
開港を祝い、港に感謝しようというテーマのもと、市民祭として開催されてきた横浜開港祭は42回目を迎えます。先輩諸兄姉が規制緩和に挑戦し続けてきた結果、事業規模、予算共に最大の事業に成長しました。一方で、予算を確保する協賛活動の改善、警備計画の改善、環境に配慮した取組みの促進、開催趣旨を伝える広報活動が課題です。私たちは課題を解決し、人々の笑顔や賑わいを創出し続ける横浜開港祭を開催する必要があります。
横浜開港祭を持続可能なものとするためには市民、企業、サポーター、ボランティア、関係諸団体の皆様のご協力が必要不可欠です。横浜開港祭総務委員会ではスポンサーの皆様に横浜開港祭の開催意義について共感を得るために、協賛することの付加価値を提供する活動を実施します。さらに、新たな協賛先の開拓をするために、新たな協賛システムを確立致します。横浜開港祭企画運営委員会では参加者の皆様に安心してご来場していただくために、関係者の皆様とともに警備計画を改善致します。また、環境に優しい横浜開港祭を実現するために、海に関する環境問題解決型コンテンツを企画致します。そして、ゼロカーボン、ゼロウェイストをさらに推進した取組みを実施致します。横浜開港祭広報渉外委員会ではより多くの市民や企業に横浜開港祭に共感して参加していただくために、環境に配慮している横浜開港祭であることを親善大使とともに広報致します。また、多くの市民や企業に情報を提供するために、公式SNSの投稿頻度を増やします。そして、市民参画型の代表コンテンツであるドリーム・オブ・ハーモニーに多くの市民を動員致します。
参加していただいた人々に、港や海の環境問題、循環経済を認知していただく横浜開港祭に致します。市民、企業、関係諸団体、ボランティアから愛され、参加した子供達が将来、横浜開港祭に携わりたいと思える未来へ続く、持続可能な横浜開港祭を実現致します。
委員長 永田 朋大
開港を祝い、港に感謝しようをメインテーマに開催してきた横浜開港祭は本年で42回目を迎えます。参加者の安全確保、新規コンテンツ、SNSの発信など事業規模の拡大と共に事業予算額も増えてきました。環境に配慮した市民祭であることを認知できる仕組みを構築し、スポンサーから継続的なご支援をいただき付加価値のある協賛活動を行う必要があります。また、市民からもさらなる共感を得る横浜開港祭を開催する必要があります。
まずは、先輩諸兄姉が紡いできた情熱と志を継承するために、横浜開港祭の歴史や開催趣旨を理解し、横浜開港祭総務委員会が関係者の総合窓口であるという認識を確立致します。そして、協賛企業、関係諸団体、市民の皆様から継続的なご支援を頂くために、昨年の開催報告に併せ、本年の環境に配慮した新規協賛媒体品を提案することで、今まで以上に強いパートナーシップを構築致します。また、環境に配慮した市民祭であることを認識していただくために、協賛金の一部を横浜の海のクリーンアップ事業に充てることや、海洋プラスチックごみに対する取り組みについてのコンテンツを周知することで付加価値を与え、横浜型地域貢献企業やSDGs事業認定企業へ新規のアプローチを致します。さらに、市民の皆様とともに、港に感謝し開港をお祝いするために、開港の歴史や横浜開港祭の歴史を学べる場を提供することで、市民の郷土愛を深め、さらなる参画者を募集致します。そして、協賛企業団体の皆様、市民の皆様とも想いを共有し、横浜青年会議所最大の運動発信の場である横浜開港祭を、横浜から世界へ継続して発信できるよう邁進してまいります。
港に感謝し横浜開港祭を通じて市民、スポンサーが今後の横浜のあり方を見つめ直し、賛同者を増やすことで、世界に誇れる市民祭となります。市民、スポンサー、関係諸団体からも支持され、未来に継承することのできる横浜開港祭になることを確信しております。
委員長 友寄 隆行
横浜開港祭は41回続く市民祭であり、この事業は1981年よりプレ横浜どんたくとして始まりました。横浜開港祭は、規制緩和に幾度となく挑戦した先輩達の膨大な運動と、行政、企業、市民ボランティアと連携した活動が継承されています。近年の情勢に影響され、関係団体との非対面で活動することの難しさ、臨海部の開発に対応した警備計画が必要となり、来場者、関係者にとって安心安全な、横浜開港祭を開催する必要があります。
明治期以降の横浜は、開港により著しい成長を遂げ、現在では日本一大きな市民祭が開催され、日本有数の市民祭として人々が多く訪れます。市民と開港の歴史、横浜の魅力をともに感じ、持続可能な横浜開港祭を継続的に開催できる企画運営が求められています。まずは、来場者の安全を担保するために、警備員、警備資材を増量させ、進化した警備計画を策定し、より信頼ある市民祭を継続させます。そして、環境に優しい市民祭という開催趣旨を認識していただくために、海洋ごみに特化した環境問題解決型コンテンツを企画することで、開催趣旨に賛同する企業を増やし、未来ある子供たちが港町横浜に愛着を持つきっかけを創ります。さらに、ゼロカーボン、ゼロウェイストの取り組みについて、わかりやすく、親子で楽しく学べる体験型コンテンツを企画することで、多くのスポンサーに付加価値のある企画運営を実行致します。また、横浜開港祭を持続可能な事業とするために、行政との連携を積極的に図り、関係機関、関係諸団体、民間企業、ボランティア等のサポート制度を確立させることで、より多くの方に横浜開港祭へ参画していただきます。
港に感謝し、横浜市民が安心して参加できる事業であることを認知していただきます。老若男女すべての人に環境問題に取り組めるコンテンツを実施することにより、循環経済が横浜から世界へ発信され、今後も深化した希望溢れる横浜開港祭を未来へ継承致します。
委員長 原 直輝
1981年から始まった横浜開港祭は42回目を迎えます。コロナ禍における生活様式の変化で、様々な情報発信ツールが幅広い世代で普及致しました。横浜開港祭の開催趣旨を各種SNS、公式LINE等を駆使し、参加される皆様に共感いただける広報活動が課題です。また、昨年度からは循環経済推進の取り組みも始まっております。親善大使とともにキャンペーン活動で、環境に配慮した横浜開港祭の取り組みを伝える必要があります。
横浜開港祭を継続させるためには、市民、企業、サポーター、関係諸団体の皆様のご協力が必要不可欠です。より多くの市民の方に横浜開港祭は環境に配慮した市民参加型のお祭りであることを共感していただくための広報活動を致します。2022年度より始めたゼロカーボン、ゼロウェイストを目指し、取り組んだ実績を伝えてまいります。そして、2023年度は新たに海洋プラスチックごみ等の海に関する環境問題解決型のコンテンツを企画し、環境に配慮している横浜開港祭であることを広報致します。市民参加型である横浜開港祭で最大の市民動員を誇るドリーム・オブ・ハーモニーへより多くの市民の方に参画いただけるよう動員へとつなげてまいります。キャンペーン活動では、横浜開港祭親善大使とともに市内各地での広報活動、SNS、多くのメディアを通じて情報発信を致します。参加者だけでなく、メディア、行政、関係諸団体の皆様にも港や海の環境問題、循環経済を大切にする想いを共感していただける横浜開港祭に致します。横浜の未来を担う子供達の来場意欲の創出を継続する事業を実施し、記憶に残る横浜開港祭を実現致します。
参加者の皆様に開港を祝い、港に感謝する想いを共感していただき、参加者全ての方が、環境問題に取り組む横浜開港祭を実現致します。環境に優しい市民祭を、横浜から日本へ、日本から世界へと伝播し、市民祭の新しいモデルとなれる横浜開港祭を実現致します。
特別委員長 黒岩 和輝
横浜青年会議所の会員数は、一時は減少傾向でしたが、近年は改めて価値のある団体だと認識され、減少に歯止めがかかっています。ただ、推進先は個々の会員の人脈に依拠する部分が多く、3割程度の入会辞退、短い在籍年数、長いゲスト期間等、推進における課題も多々挙げられます。横浜青年会議所の持続的な成長に向け、メンバーシップ推進活動を通年事業として組織的に実施すると共に、辞退率低下につながる仕組み作りが必要です。
会員数の純増を確実に達成すべく、2023年度も120名の入会目標を設定します。まず、各推進目標責任者との対話を通じ、各々の課題を明確にします。その上で、マーケティング戦略委員会と連携し、DM発送先、過去の入会辞退者リスト等、推進先を提供すると共に、入会パンフレットに準拠したトークスクリプトを作成します。そして、メンバーシップ推進会議で、推進意識の向上及び、推進話法の浸透を図ります。次に、異業種交流会を開催し、横浜青年会議所と接点を持つ機会を創出し、併せて同好会を通じた推進も企図します。また、特別会員と良好な関係を維持し、候補者の紹介依頼を行います。入会面接は、集合面接に加え、Webも含めた個別面接や、面接を実施する資格者を明文化します。会員資格規定を精査し、総務委員会と連携しつつ、ゲストオリエンテーションとゲスト例会の受講順序を不問とするなど、入会面接からスムーズに入会まで進めていける仕組みを構築します。また、11月面接の動員目標を、2023年の入会目標人数策定と同時に定めることで、メンバーシップ推進活動が通年事業であることを対内に浸透させます。
120名の新入会員の入会は、横浜青年会議所の発信力強化、より多くの社会課題解決につながります。また、推進マーケットの提供、話法の浸透、入会までの期間の短縮といった、各種仕組みの構築は、持続可能なメンバーシップ推進の礎になると確信しています。
室長 木野 文彰
横浜青年会議所は、先輩諸兄姉の志を継承し、社会の開発、指導力の開発を目的に掲げ、我々が住み暮らす地域の発展に寄与してまいりました。減少していた会員数は、近年増加傾向にあるものの3割の方は入会を辞退し2020年から続く未曽有のパンデミックで、既存の会員同士の交流が希薄になっております。利己と利他の精神を持った組織を作るには幅広い交流を促し、横浜青年会議所の向かうべき方向性を示していく必要があります。
リーダシップの推進では、新入会員が同じ志と目標に向かって活動をさせ成功体験を得られる様、導き事業に参画致します。また、横浜青年会議所の運動をより知りたいと意識の高揚させる事業として研修プログラムを開催し同時に横浜青年会議所の規律や運動の目的を深く理解していただきます。そして、体験や研修に続き日々の努力を尽くしてきた成果を発揮する場を設けて、共感の連鎖が生まれる仕組みを創出致します。また、近年の会員同士の交流が希薄になっている状況を踏まえ、縦割りの関係だけでなく青年会議所内全体でコミュニケーションを図る機会を創出致します。さらには、会員交流事業を通じ幅広い会員同士の交流を促し、既存会員だけではなく新入会員を含めた新たな機会を提供致します。例会では、横浜青年会議所に関わるすべての方々に向けて2023年度の我々が進むべき方向性を発信し、地域に必要とされる大きなインパクトある活動を展開してまいります。式典では、日頃より関係性の深い行政、諸団体、民間企業などのカウンターパートへ例会式典を通じて横浜青年会議所の方向性を示し、更なる関係構築に務めてまいります。
普段の活動では得られない学びを得る機会は、組織内の交流が活発になり、大きなインパクトを生むきっかけにつながります。メンバー一人ひとりが利己と利他の精神を併せ持った組織として活動を継続させ、横浜の発展を生み出すリーダになると確信しております。
委員長 杉山 大介
横浜青年会議所では、これまで地域の抱える課題の解決に向けて、まちやひとにより良い変化をもたらすべく、優れた地域のリーダーを輩出してまいりました。ここ数年の未曾有のパンデミックにより、コミュニケーションの機会が減少し、会員同士の絆が希薄になり、組織全体の弱体化に繋がってしまうことを危惧しています。今後も圧倒的な当事者意識を持つリーダーを輩出させ、率先して周囲を巻き込める人財を育成する必要があります。
リーダーを育成するために、新入会員が同じ目標に向かって、共通の成功体験を得られる事業を展開することで、新入会員同士の友情が深められる機会を提供してまいります。また、組織の一員として、横浜の歴史や横浜青年会議所での様々な事業、会の目的や運営テーマ、青年経済人としてのマナーを学ぶための研修プログラムを実施致します。さらには、次年度への情熱を高めながら、横浜青年会議所の理解をより深めてもらうために、新入会員同士で実際に事業を構築し、実践の場を経験してもらいます。また、新入会員同士だけではなく、メンバーとの絆を深めるために、課外交流の場を企画し、組織内のコミュニケーションを活発にします。これらの事業を通じて、メンバー間におけるかけがえのない絆を強固にし、次年度への情熱を高めることで、新入会員の辞退率をさげるよう務めてまいります。優れたリーダーを育成するためには、メンバー同士が同じ方向性を持つ機会を創り、多くのメンバーとの出会いを通じて新たな学びを発見してもらいます。横浜青年会議所がさらに発展するための、利己と利他の精神を併せ持った強い組織を構築致します。
JCI横浜のメンバーとして、1年後には新入会員自らが率先して行動し、周囲を巻きこむ人物となります。そして、これらの経験を通じて横浜青年会議所の志に共感をし、その共感の輪が広がることで、横浜の市民や経済に好循環をもたらすことを確信しています。
委員長 鈴木 徹郎
横浜青年会議所は、明るい豊かな社会の創造、日本経済の伸展、指導力開発を共通理念として、横浜の発展へつなげる様々な運動を発信してまいりました。近年、会員数の減少、在籍年数の短期化が進んでいる現状を踏まえて、先人から受け継がれてきた責任感や圧倒的な当事者意識を継承し、地域のリーダーとして相応しい品格と、青年経済人として組織の進むべき方向を示し続け、利己と利他の精神を併せ持つ組織づくりが必要であります。
はじめに、新年式典では関係諸団体の方々に、2023年度の活動方針を理事長よりご報告させていただくことで、横浜青年会議所へのご理解をより一層深めていただけるように務めてまいります。また、賀詞交換会では、日頃からの御厚情に対する敬意と感謝の意を伝えることで、新たな友好関係構築や更なる連携強化を図れる機会を創出致します。そして、例会では理事長の想いや考えをメンバーに発信、共有するとともに、横浜青年会議所全体が同じ方向へと進むため、理事長が示す想いやビジョンを伝播してまいります。自身と相手の幸せとはなにかを考え、その幸せについて確実にメンバー一人ひとりに体現していただくことで、例会に参加することの重要性を改めて再認識できるよう例会を開催致します。最後に、卒業式は卒業生への横浜青年会議所活動集大成の場であるため、新たなる門出を既存メンバーが盛大に祝い、送り出すための入念な準備を実施し、横浜青年会議所での活動をしっかりと振り返れるように開催致します。先人たちが紡いできた想いのバトンを繋げ、卒業後も継続した交流関係を持続していけるような卒業式の開催実施を目指します。
例会や式典を通して、メンバーの一人ひとりが横浜青年会議所の進むべき方向や理念を理解し、横浜のまちのことを本気で考える姿勢が、利己と利他の精神を併せ持つ組織の構築につながり、我々の住み暮らす横浜のまちに好循環が醸成されると確信をしております。
室長 南雲 芳郎
新たな生活様式への移行により、コミュニケーション方法が多様化し、従来通りの人と人とのつながり方や関係性を構築していく動きにも積極的な変化が求められております。遠方や諸外国との往来が徐々に活性化の兆しをみせ、諸会議や大会が実地開催を敢行する中、横浜青年会議所としても対面を主とした信頼関係を構築することの重要性を会員が再認識し、理解を広く浸透させ、ネットワークを対内外でさらに強固にする必要があります。
コンベンションの推進においては、26回にわたって開催地としての選択をいただいているサマーコンファレンスの共催の経験を活かした活動を展開致します。大会の運営協力や連絡調整を通じて真摯に向き合うことで、日本青年会議所並びに各地青年会議所からの信頼を引き続き得られるよう努めてまいります。サマーコンファレンスの開催は私たちの成長発展につながる感謝すべき機会であると同時に、地域への経済的な還元にもつながる貴重な資産となります。行政諸団体との関係構築を行うとともに、横浜の活性化につながるプロモーションとなる活動の機会も見据えてまいります。渉外活動においては、先輩諸兄姉から継承されてきたおもてなしの気持ちを根底に、相手からの感謝や信頼を得られるような動きを意識して活動致します。各国青年会議所、日本青年会議所及び各地青年会議所との連絡調整と情報収集、発信に努め、横浜青年会議所と提携を結ぶ友好JC、姉妹JCと絆を深めてまいります。さらに各種大会への参加にあたっても、同じ目的に向かって活動する仲間を想い、積極的な協力を促すことで出向者への支援にもつなげてまいります。
人と人とのつながりは、相手を慮り行動を起こすことから周囲に伝播します。渉外活動を通じて、横浜青年会議所と関係諸団体とのつながりの機会を経験と絆にし、身近な人の為、そしてその周りの人の為の好循環となり、横浜の発展につながると確信しております。
委員長 浅利 奈央
横浜市はグローバルMICE戦略都市に指定され、人やものなどを中心とした多様性を取り込みながら、国際観光都市へ歩みを進めてまいりました。生活様式が大きく変わった中で、様々な方法での交流が可能となった現代においても、他者を想いやる心を持って育まれる信頼の重要性に変わりはありません。横浜青年会議所としても、諸会議を通じて日本青年会議所そしてカウンターパートとの信頼関係をより強固にしていくことが必要です。
日本青年会議所最大の運動発信の場であるサマーコンファレンスを、26 回に渡り横浜で開催することをご選択いただけたことは、決して当たり前ではありません。真摯な姿勢で向き合い続けた先輩諸兄姉の想いの上に積み上げられていることに感謝し、運営協力の準備を整えてまいります。日本青年会議所並びに各地青年会議所との連絡調整を密に行い、行政、企業諸団体とのレセプション開催を通じた関係性の構築につなげ、開催支援に努めてまいります。大規模な会議の開催は、私たちにとって大切な成長の機会と同時に市のプロモーションの機会でもあります。開催地としてご選択いただくために、青年会議所の姿勢、まちとしての魅力発信の両面からアプローチ致します。まち全体を会場として捉え、市内に集客する仕組みを計画してまいります。先進的なモビリティ活用、市の観光資源を活かしたお店との協働イベントなどを企画し、賑わいを生むコンベンションの新たな可能性を探ってまいります。また日本青年会議所だけでなく、姉妹JC、友好JCとの関係構築を持続させるためにも、おもてなしの気持ちをもち交流の機会を創出してまいります。
我々一人ひとりが当事者として、周囲が何を求めているかを理解し、丁寧に応え続けていくことが、多くの信頼を得ることにつながります。渉外活動を通じて、人に喜んでいただくおもてなしの心を育み、自らも幸せになる人々の好循環が広がることを確信致します。
委員長 永井 嵩久
近年の世界情勢の大きな変化は、サプライチェーンの混乱など私たちの身近な経済問題にまで及んでおり、国際理解と協力、国内基盤強化は今日の重要な課題となっております。横浜青年会議所はこれまでJCI会頭の輩出、世界会議やASPACの誘致など様々な場面で存在感を発揮してきました。私たちはこれからも、地域連携、国際連携を推進し、日本、世界のために先頭に立って運動を起こす青年経済人を輩出していく必要があります。
まずは私たちが横浜青年会議所の立場とその果たすべき役割を自覚するために、先輩方が築き上げてきた実績の背景をメンバーに周知していきます。また、国際青年会議所、日本青年会議所、関東地区協議会及び神奈川ブロック協議会との迅速かつ正確な情報共有ネットワークを構築するために、相互関係の強化に努めます。そして、各地で開催される諸大会に関して、関係各所との緊密な連携と綿密な情報収集を行い、地域の魅力、各種プログラムやセミナーの魅力を発掘します。その上で、メンバーの参加意欲向上を図るだけでなく、参加方法の質を上げるための効果的なプロモーションに挑戦します。私たちは、学びや経験を得るだけでなく、横浜の魅力を日本、世界に向けて発信する必要があります。そのためASPACジャカルタ大会や世界会議チューリッヒ大会では、ジャパンナイトブースを設営し、世界の青年経済人が横浜への興味関心を深めるきっかけを創出します。また、国内の諸大会において、LOMから輩出された出向者を通じた対外との積極的な交流、LOMナイトを通じたメンバー内の結束力向上により、横浜の発信力を高めていきます。
地域を越えた多くの経験と絆から育まれた豊かな心がメンバーに醸成されることは、周囲の人に幸せをもたらす運動を起こす好循環につながります。その運動の一つひとつが将来の横浜青年会議所、そして日本、世界の発展と平和を築く礎となると確信しております。
室長 野元 友貴
様々な社会情勢の変化の中で横浜青年会議所の活動は変化に順応し、より良い組織作りを模索し実行してまいりました。その変化は新たな価値を生むこととともに、これまで受け継がれてきたものが希薄になる場面も出てきました。その変化に柔軟に対応し、自分達の価値や目的を明確に発信できる組織に人々は集まります。横浜青年会議所がもつ歴史と伝統を兼ね備えた価値をより高め、その価値を共感する人々に発信する必要があります。
青年会議所活動を発展させるためには届けたい人に我々の活動内容や情報が届く事が重要です。マーケティング戦略委員会はターゲットを絞り、デジタルマーケティングとダイレクトマーケティングを組み合わせ、分析と検証を繰り返す戦略的広報を実践します。DMとSNSやHPを組み合わせて効果を検証し続け、新たな広報のあり方を構築致します。我々の価値を表現し、共感を得られることで活動の幅を広げ、メンバーシップ推進に繋げる広報を実現してまいります。その価値とは青年会議所の目的とこれまで受け継がれてきた歴史であります。その組織の基盤を作るのが総務委員会です。組織のガバナンスが崩れればその組織の価値は下がり、すべての事業に影響を及ぼします。そのため、ルールの明確化やガバナンスを形成し、対内に向けての周知を行います。議案の管理、諸会議運営、総会の開催において目的とルールに即した設営を行い、縦横の連携を強固にすることで同じ志をもった組織を確立してまいります。その志が伝播することで多くの人財や外部団体が自然と集まり、必要とされる価値の高い横浜青年会議所の構築を実現してまいります。
ルールの明確化やガバナンス強化は組織基盤を強固にし、組織の価値を向上させます。その価値が横浜青年会議所の会員全体に浸透し、その価値を未来の仲間に届けることは、メンバーシップ推進につながると共に、個人や組織の成長につながると確信しております。
委員長 將田 知和
昨今、横浜青年会議所でもマーケティング戦略を取り入れ、戦略的な情報発信をして参りました。多様化した情報ツールは使用方法を誤ってしまうと、横浜青年会議所の魅力や価値が届かなくなります。脈々と受け継がれてきた横浜青年会議所の価値を幅広いターゲットへ届けることは、これまで以上に発信力を生み、地域に与える影響力を高めます。新たな未来へのために、そして強固な組織作りのため、魅力を発信し続ける必要があります。
横浜青年会議所が目指す共感の輪を広げるためには、我々の活動内容を正しく発信することで、価値と魅力を多くの方々へ届けていくことが重要です。HPにおいて対外への発信がより効果的なものを制作し、メンバーシップ推進にも関わるパンフレットの制作も進めるとともに、HPと連動性を持たせた資料を作成致します。また、WEB広告を有効活用することにより、どの内容がどのタイミングで我々の活動が最も共感と支持を得られるか分析を行います。活動に共感をいただけるターゲットを絞り、新たな人財となる方々へDMを使い新規メンバーの獲得を狙います。昨今、横浜青年会議所としても力を入れているSNSの内容を充実させる事により、20歳~38歳の幅広いジャンルの方々へ発信する事が可能であり、各種SNSのフォロワー件数の向上と、活動に共感いただけるメンバーの獲得を目指します。また、対内メンバーに対しても魅力が伝わることにより、活動意欲が増え、組織力向上につながります。TOYP事業では、あらゆる分野で活躍している方々を、未来の横浜青年会議所の活動へ共感を得ていただける人財を発掘し発信致します。
横浜青年会議所の正しい情報を発信することにより、対内の活力につながり、届けたい人々に伝播することで、新たな人財が増え、多様性をもった組織へと変化します。横浜青年会議所の魅力と価値がもたらす影響力が、横浜のまちの発展につながると確信致します。
委員長 井上 元太
地球環境、社会情勢が目まぐるしく変化する今、行政や企業そして私たちの生活も新たな様式に順応していかなければならなくなりました。我々青年会議所活動においても運営方法の柔軟性が求められています。地域に必要とされ続ける横浜青年会議所となるため、前進し続ける姿勢は今後も変わることはありません。これまで培ってきた基盤に加え、更なるガバナンス強化を図り、柔軟性と強靭さを兼ね備えた組織にしていく必要があります。
本年度、総務委員会は、ルールを明確にし、組織のガバナンス強化につなげてまいります。ルールは統一性と創造力を最大限に発揮するための枠組みであります。その枠を把握することで、選択肢が明確となり、創造力を発揮しやすい状況につながります。ガバナンスを強化していくため、ルールを明文化し誰でも手軽に確認できるようアジェンダシステム上に議案や上程方法、更新された諸規定を体系的にまとめ、常に最新情報に更新し全体周知を行います。また、総務委員会が各委員会との交流の機会をつくり、各委員会と伴走しながらアドバイスや注意喚起を実施致します。そうすることで各委員会との信頼関係と時勢にあったリアルタイムでの指導が可能となり、組織の柔軟性と強靭さにつながります。諸会議運営においては定款や諸規定に基づき、厳正かつスムーズな会議に致します。特に議決権等に関わる大事な場面において、徹底した会員情報管理を行い、常に最新かつ正確な情報を基に運営してまいります。そして、年末のアワードでは、メンバーで一年間の軌跡を振り返り、実績を称えられる場を設え、次年度へつながる有意義な機会に致します。
組織のガバナンスが強固になった時、我々は地域に必要とされる横浜青年会議所となり、地域への影響力が強くなります。利己をもって初めて利他をなす。過去から未来へ紡ぐ、精神を心に刻み、確実に前に歩み続けられる強固な組織となることを確信しております。
室長 小橋 優
私たちは明るい豊かな社会の実現を目指し、青年会議所関係組織や外部団体との連携や出向を通じて諸大会の誘致と運動発信を行い、横浜のまちの発展に寄与してまいりました。しかし2020年度以降、行動に制限のかかる環境の中で活動の機会は減少し、経験の差という人財育成に課題が見え始めています。これまで積み重ねてきた実績に伴いさらなる期待を寄せられる中で、仲間を想い同じ目的に向かって活動する強い組織運営が必要です。
まずは組織の円滑な運営のために、専務理事の補佐を行い、横浜青年会議所の日常の業務を遂行します。そして地域社会の貢献や青年の自己啓発及び会員同士の交流のために、役員との連絡調整や正副理事長会議の開催を行うことで、理事長所信に基づく運動発信を実現させます。また各国各地との連携や親善によって平和に寄与するために、国際青年会議所、日本青年会議所及び各地青年会議所、外部情報との連絡調整を行い、互いの関係を強固にします。さらに関係諸団体との更なる連携強化と相互理解のために、青年会議所関係組織や外部団体出向の情報収集と整理を行うことで、組織の円滑な運営と人財育成の環境を整えます。特に近年の役員輩出がもたらした組織の大きな発展を忘れずに、補佐しなくてはいけません。また今後の事業展開に向けて、事務局と共同して青年会議所関係者名簿の管理を行い、先輩方がこれまで築き上げてきた関係先との良好な関係を継続させます。そして横浜青年会議所内における良好な関係づくりのために、慶弔の協力や会員の意識を役員と共有することで、強い組織づくりが創発するメンバーシップの推進に貢献します。
互いの良好な関係から生まれる共感の輪は伝播していき、横浜青年会議所や関係諸団体に一体感をもたらします。活動の機会は増大され、経験の幅と思いやりの対象は広がっていき、私たちの取り組みが笑顔溢れるまち横浜の実現につながることを確信しております。