【メンバー仕事紹介③~知ってるようで知らない横浜市会議員の仕事~】

     

三権分立の「司法」と「行政」はすぐにイメージが湧くが「立法」はよく分からない。

学生時代、その疑問を解決するために立法を追求した草間剛君。大学・大学院で「日本の政治を変えるには地方議会の改革しかない」という思いに至り地方分権の研究に没頭。研究所勤務、国会議員公設秘書を経て「地方議会改革を実務でやっていきたい」気持ちが徐々に芽生え、2011年に横浜市会議員選挙に出馬し、見事最年少当選。現在も地方自治に邁進しています。

そんな草間君に横浜市会議員の業務について聞いてみました。


――普段の業務について教えてください。

主に横浜市全体での活動と地元での活動があります。

市全体での活動としては主に市の様々な政策実行の調整役を務めます。

現在はよこはま自民党のコロナ対策本部事務局次長を務め、主に専門家達と連携してコロナ対策を円滑に進めるために日々議論を重ねています。


――具体的にはどのようなことをされてますか?

横浜市は他に比べて総人口も多く、当初PCR検査ができる場所がかなり不足していたので、検査機関を拡大するために場所・人員の確保などを市の医師会や歯科医師会、薬剤師会の方々の協力を得ながら急ピッチで進めました。

ドライブスルーPCR検査実施にあたっては、運用面での課題や保険適用の有無についてなど、現場の意見を聞きながら実施を進めていきました。

第三波の時はPCR検査同様に受入れ病院も逼迫していたので、医療現場の状況をヒアリングしながら、今まで受入れを行っていなかった市立脳卒中・神経脊椎センターなどの施設にコロナ患者を搬送するために、コロナ対策本部事務局と専門家が問題点を共有したうえで解決する方法を模索して提案・調整していく毎日でした。

最近話題のワクチンも、医療従事者については県が、高齢者については市が担当しており、行政間ではなかなか調整が難しい局面で、議員としての立場で県や国とも緻密な連携をとりながらオペレーションを進めています。


――知らないところで様々な裏方をやられているんですね。

そうですね。もちろん調整役だけではなく、様々な政策や条例の提案を行っております。現在まで四本の議員提案条例を手がけ、今は脱炭素社会推進条例を作成していて、2050年までのカーボンニュートラルと市内経済発展の両立を図るための制度づくりを進めています。
ちなみに水素エネルギー政策は全国の地方議員の中で一番詳しく、また実践していると自負しています。


――続いて、地元の活動について教えてください。

地域で悩みを抱えている皆さんからの相談事をお聞きし、寄り添い、できる限り解決に導きます。

「カーブミラーの設置に関する相談」、「子どもの不登校に関する相談」、「地下鉄の延伸についての相談」など、本当に様々です。

また、選出された都筑区の代表として、区や町内会の集会などに参加し、現在の政治経済についてお伝えしたり、地元のイベントに頻繁に顔を出して地元の方から日々様々な意見や要望を聞き、議会で反映させるよう努めています。


――コロナ禍の現在は地域の人と交流できるイベントが中止になってますね。

そうですね、その分地元の方からの個別相談が増えました。10年の議員生活の中で一番多いと思います。

今まで接点がない人も多く、私を訪ねてきた理由を聞くと「街頭演説してるのを見たことがあった」「お祭りで見たことがあった」など、やはり日々の活動で多くの人に顔と名前を覚えてもらうことは大切だと改めて実感しました。


――具体的にはどのような相談がありましたか?

第一波の緊急事態宣言の際は経営難で助けを求められることが多かったです。ある個人経営の方は百貨店休業に伴い販売先を失ってだいぶ憔悴していました。
「もう死にたい」と目の前で言われたことが今でも心に残っています。この方の場合、政府の持続化給付金の要件に当てはまることが分かり、専門家を紹介し、なんとか事業を継続することができたようで本当に安心しました。

テレビのニュースやWebだけでは情報収集に限界があるので、私たちのような地元議員がより多くの人に国や市の制度を伝える活動をしていかなければいけないですね。


――市民一人ひとりの問題に寄り添う、そんな草間さんが(一社)横浜青年会議所に入会したきっかけを教えてください。

横浜市会議員となった初日、机の上に入会申込書が置いてありました(笑)。

歴代で理事長になられている市会議員の方もいらっしゃり、断る理由もなかったのでそのまま入会しました。

しかし、今では入会して本当によかったと思っています。

横浜青年会議所の仲間の皆さんは安くはない年会費を払って、自分の大事な時間を割いて横浜のことを考えて、本来なら横浜市がやってもいい・またはやるべき様々な活動を担っています。

横浜開港祭の警備(橋の通行止め)を何回かやったことがあるのですが、いろんな人から「なんでここは通れないんだ!」って怒られながら裏方に徹するんですよ。
普通は誰もやりたがらないですよね。でも青年会議所のメンバーはそれを率先してやっているのです。


また、横浜経済人会議を担当した際は、プロゴルファーや飲食業等、政策作りに関しては専門外のメンバーが深夜まで集って真剣に横浜の未来を議論します。
そんな姿を見ていると自分も「がんばらなきゃ」って思うんですよね。


報酬をもらってる私たち市会議員が彼らに負けてはいけないですよね。本当によい緊張感を与えてもらっています。


――最後にメンバーへ一言お願いします。

多くの尊敬できる人たちと出会い、刺激を受け続け、議員としても、個人としても横浜青年会議所に入って良かったと心から思っています。
私は残り約1年半で卒業ですが、これからも魅力的な人達で創る横浜青年会議所の活動を楽しみにしています。

 

 

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