私たちが暮す横浜は、安心して住めるまちなのでしょうか?
私たちが集う横浜は、こころ温かく優しいまちなのでしょうか?
私たちが働く横浜は、魅力と活力に溢れたまちなのでしょうか?
昨今、テレビや新聞の紙面を騒がす青少年の凶悪犯罪やいじめなどの利己主義的な事件が、全国各地で毎日のように発生しています。その事件一つひとつは、今私たちのすぐ近くで起きても決して不思議ではなく、この横浜でも起こりえるのです。なぜこのような事件が多発するのでしょうか。ひとつには、地縁コミュニティの連帯意識が希薄になっている事に起因していると考えられます。昭和の時代には当たり前のようにあった近所付き合いは希薄になっており、隣近所に対しての無関心さや、自分自身さえ良ければ良いと言う利己主義的な考えが蔓延し、無関心以上に相手を傷つけることさえとがめない現状も見受けられます。現在の状況がそのようなまちに暮らす子供たちの成長にとって良いものとは言えず、無気力・無関心な子供たちの社会が形成されてしまう事を大変危惧します。また、青少年に対する家庭や学校、地域社会での教育のあり方についても足並みが揃わず、孤立する子供たちが増え、結果的にいじめや犯罪に手を染め、時には大人たちには想像もつかないような行動を引き起こすことすら、今の世の中では不思議ではありません。そんな時代だからこそ、家庭や学校の教育だけでなく、地域における教育や地縁コミュニティの創造が必要であり、郷土を愛するこころが求められます。
都市化現象の進行により、自然破壊が進み豊かで美しい自然が失われ、人間同士の連帯感やおもいやりが失われ、郷土の伝統や文化と共に日本人としてのこころまでもが忘れ去られようとしている今日だからこそ、郷土の自然や伝統、文化などに接する機会を今まで以上に設けることが重要なのです。その中で人間関係を深めながら、自分の生の由来や生育の過程を振り返り、それが自己を支えている心のよりどころとなり、生きている礎となっていることを感得することで、郷土を愛する心を育てることが人間形成の上でも最も重要なことだと考えます。
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