運営テーマ

「応導」を「他者を想いやり、社会に応え、導くこと」と定義いたします。ひとは一人で生きているわけではありません。だからこそ、感謝の心を忘れずに、他者を想いやることが大切です。そして、想いや期待にただ応えるだけではなく、目的に沿って、より良い方向へと導いていくことが重要です。社会のために行動することは、他者の幸福を生み出し、それはやがて自分自身の成長や幸福にも繋がります。このような連鎖が、幸せの好循環をもたらすのだと確信をしております。このような想いを込めて、安心して過ごせる幸せな社会の実現を目指し、2026年度の運営テーマを「応導」といたしました。
理事長所信

【はじめに】
“One for all, all for one”
私は青年会議所活動を通して、ひとの想いに真摯に向き合い、その想いに応えることの大切さを学びました。そして、一人では成し得なかったことも、協働することでより良い成果へと導くことができました。
横浜青年会議所の設立趣意書には、「世界經濟の一翼として、日本經濟の復興と世界平和の實現にいさヽかなりとも貢獻せんと企圖するものである」と記されています。「経済」という言葉の語源は「経世済民」であり、世を治め、民を救うことを意味します。損得にとらわれず、困難な状況にあるひとに手を差し伸べ、前向きに取り組むひとがいれば、その力になることが大切です。だからこそ、懸命に取り組むひとを応援し、自らが応援されるときには、その期待に応えることが重要です。
設立当初から受け継がれてきた志を胸に、社会のために行動することは、他者の幸福を生み出し、それはやがて自分自身の成長や幸福にも繋がります。このような連鎖が、幸せの好循環をもたらすと確信しております。
【応導】
「応導」を「他者を想いやり、社会に応え、導くこと」と定義いたします。
社会はひととひととの関わりによって成り立っており、だからこそ感謝の心を忘れず、まずは他者を想いやることが大切です。そして、想いや期待にただ応えるだけではなく、目的に沿って、より良い方向へと導いていくことが重要です。地域のステークホルダーと手を携え、課題解決に取り組むことで、横浜の発展に貢献し、安心して過ごせる幸せな社会を実現してまいります。
【横浜経済の活性化】
横浜は、開港を契機に多くの異文化を受け入れ、日本文化を世界へ発信する拠点として、日本の国際化と近代化を先導してきました。しかし、バブル崩壊以降、日本経済は「失われた30年」と言われるほど長きにわたり停滞しています。現在も、人手不足や資源価格の高騰、不安定な世界情勢などにより、先行きの不透明感は否めません。横浜市においても、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少によって社会の担い手が不足し、市内経済の低迷による税収の減少や社会保障費の増加を通して、財政への影響が懸念されます。財政状況が悪化すれば、公共サービスの質の低下を招き、市民の幸福度にも影響を及ぼすおそれがあります。こうした課題に応えるには、行政や民間との共創を進め、経済の活性化を図っていく必要があります。
横浜には、歴史的なスポットや都心部の公園など、にぎわいの拠点として可能性を秘めている場所が多く存在します。これらを貴重な地域資源として捉え、利活用していくことが重要です。創意工夫を凝らした民間投資を促すことで、その価値を最大化し、まちづくりのモデルを創造します。また、持続可能なまちづくりを推進するために、循環型社会や脱炭素社会をリードする要素を取り入れます。地域の魅力を掘り起こし、公民連携によって地域資源を利活用することで、財源の確保と財政負担の軽減を両立させる持続可能な地域経済の仕組みを構築してまいります。
交流人口の増加は、人口減少が進むなかで、地域経済の消費活動を支える大切な役割を担います。また、観光産業の活性化は、経済成長を牽引する原動力となり、幅広い経済波及効果をもたらします。特に、近年増加傾向にある観光消費単価の高い訪日観光客を取り込むことが重要です。市内の観光コンテンツを発掘し、磨き上げ、地域の魅力を高めることで、市内での滞在や回遊性の向上を促し、経済のサイクルを後押ししてまいります。
未来を担う青少年の育成は、地域の持続的な発展に繋がります。横浜市は、日本最大の政令指定都市として活発な地域経済を有しており、多様な企業や大学などの集積によって、イノベーションを育む土壌があります。こうした地域の強みを活かし、地域経済の課題に向き合った共育を実践することで、協働する社会を築き、持続可能な地域へと導いていける未来のリーダーを育んでまいります。
地域経済の持続的な発展に向けて、地域開発の創造や国際観光の活性化、リーダーの共育に取り組み、民間の投資や消費を呼び込むことで、横浜経済の発展に貢献できると確信しております。
【開港都市ならではの市民祭】
港町横浜は、美しい港と水際線により、多くのひとを惹きつけています。2025年、横浜市開港記念日条例が制定され、6月2日は、開港都市として発展した歴史を振り返り、発展を期する日とされています。
横浜開港祭は、1981年に開催された「第1回横浜国際デー プレ横浜どんたく」を起源としており、メインテーマである“Thanks to the port”「開港を祝い、港に感謝しよう」のもと、45回目の開催を迎えます。今や横浜開港祭は地域の風物詩となりましたが、その開催は決して当たり前ではありません。行政や企業、団体、個人など、多様なパートナーシップのもと、先輩諸兄姉が挑戦を重ね、市民に親しまれ続けてきた賜物です。一方で、全国的に一部の催し物が中止や縮小を余儀なくされるなか、横浜開港祭も多くの課題を抱えています。市民の皆様をはじめ、関わるすべての方々に笑顔を広げていけるように、安全に安心して参加できる横浜開港祭の開催が必要です。
増加傾向にある開催費用に対して、効率的な開催をするために費用対効果を重視して予算を策定いたします。また、予算の確保に向けて、コンテンツや協賛媒体などの付加価値を高め、協賛活動に取り組んでまいります。
横浜は、文化と経済の交流拠点として、多くの異文化を積極的に受け入れてきました。港町横浜の市民祭らしく、日本と国際の文化を共存させ、環境にも配慮した横浜開港祭を開催いたします。また、より安全な運営に向けて、関係者との連携を深め、警備計画のさらなる改善に取り組んでまいります。
横浜開港祭は、開催当日に来場いただく方々がいてこそ成り立ちます。市内外の方々に横浜のまちや横浜開港祭の魅力を発信し、にぎわいの創出や協賛活動に繋げます。また、横浜開港祭の開催に伴うにぎわいの実態を把握し、その価値をさらに高めてまいります。
横浜青年会議所にとって、横浜開港祭はまちづくりやひとづくりを実践する絶好の機会です。開港都市ならではの柔軟性を活かし、安全に安心して参加できる活力ある市民祭を通して、横浜の観光と経済の活性化に貢献できると確信しております。
【拡がる共感】
昨今、超高齢社会が進むなかで、地域コミュニティの希薄化が問題視されています。メンバーシップの促進は、地域を牽引するリーダーの育成、輩出を通して、持続可能なまちづくりに繋がります。横浜青年会議所には40歳で卒業という年齢制限がありますが、毎年新たに横浜を想う青年が入会し、新陳代謝を繰り返すことで、組織として継続的に発展してまいりました。地域の未来を担うリーダーを輩出し続けるためには、横浜青年会議所への共感の輪を拡げていく必要があります。
横浜青年会議所の志や歴史を理解し、横浜を想う青年に入会を促してまいります。また、それぞれの立場で地域に関わる団体や個人が繋がる機会を創出し、地域コミュニティの強化に繋げます。こうした会員と地域が繋がる交流の場を通して、メンバーシップのさらなる促進に取り組んでまいります。
地域を牽引するリーダーを継続的に輩出する組織として、共感の輪を拡げていくことで、横浜のまちの発展に貢献できると確信しております。
【育む主体性と責任感】
横浜青年会議所は、次代を担う責任感あるリーダーを育む団体です。リーダーとは、役職や立場を利用するのではなく、自らの姿勢や行動で率先して示し、周囲を導く存在です。地域を想う青年が、社会の課題に主体的に関わり、地域社会の未来を担うリーダーへと成長していく必要があります。
横浜青年会議所は、「修練」「奉仕」「友情」の三信条に基づき、英知と勇気と情熱を結集させ、明るい豊かな社会の実現という共通の理想のもと、運動を続けてきました。この運動の蓄積が、現在の横浜青年会議所の礎となっています。横浜青年会議所の目的や運動を学び、その思考を身につけ、地域課題に向き合い事業構築に取り組むことで、地域に必要とされる人財を育んでまいります。
例会や式典は、横浜青年会議所にとって由緒ある重要な事業であり、会員が一堂に会して方向性を共有するとともに、学びや気づきを得て自己成長へと繋げる貴重な場です。これらの場は、組織のガバナンスを醸成する役割も担っており、規律を重んじた運営を行います。リーダーとしての成長を促す機会を提供し、より多くの会員の積極的な参画を通して、会員の成長と組織の一体感を高めてまいります。
会員一人ひとりがリーダーとしての主体性と責任感を育むことで、横浜のまちの発展に貢献できると確信しております。
【信頼関係に基づく協働】
横浜青年会議所は、渉外活動を通して、日本青年会議所をはじめ行政や関係諸団体などとの信頼関係を築き、地域社会の発展に寄与してまいりました。この活動が、会員にとって学びの機会でもあり、資質の向上に繋がっていることに感謝を忘れてはなりません。今後もこれらの活動を継続し、強固な信頼関係を基盤として、持続的なパートナーシップを構築していく必要があります。
MICEの開催は幅広い経済波及効果をもたらし、地域経済の成長に寄与しているため、継続的な誘致の推進が重要です。日本青年会議所が主催するサマーコンファレンスは、1966年に開催された政治問題セミナーを起源とし、1994年から現在の名称が使用されています。そして、1995年以降、横浜は開催地として29回ご選択いただいております。日本青年会議所はサマーコンファレンスでの運動発信を通して地域課題の解決に取り組んでおり、その運動が最大限発信されるよう誠心誠意取り組んでまいります。
渉外活動は、会員の成長を促すとともに、組織の活性化をもたらします。出向や出向者支援、国内各諸大会への参加、友好JCとの交流を通して、会員にそれらの魅力を感じてもらうことで、成長の機会を提供してまいります。また、現代の日本において、豪雨や台風、地震をはじめとする激甚災害は頻発しており、これらの災害が発生するリスクは常に存在しています。横浜青年会議所の活動のみならず、地域の持続的な発展に向けて、発災時を含む前後の自助、共助の体制を整備してまいります。
横浜青年会議所は、日本で初めて外国籍の会員を有した国際都市ならではの青年会議所です。ASPACや世界会議への参画、姉妹JCとの交流といった民間外交を通して、国際交流を深め、横浜の魅力を世界に発信する機会として活用してまいります。また、翌年開催されるGREEN×EXPO2027は高い経済波及効果が期待できるため、様々な関係者と連携して機運を醸成し、横浜初の万博の成功に向けて取り組んでまいります。
開港を契機に発展してきた横浜だからこそ、おもてなしの精神をもって渉外活動を行うことで、横浜のまちの発展に貢献できると確信しております。
【誇れる組織】
横浜青年会議所は、1951年の設立以来、志を引き継ぎ規律ある組織を継承してまいりました。これは、歴史を尊重しつつ、時代に即した効率化と挑戦を重ね、組織力を醸成してきたからです。一方で、どんなに社会に貢献しても、その評価は他者からされるものであり、自分以外の視点をもつことが大切です。また、信頼される組織であり続けるためにはガバナンスが不可欠であり、ガバナンスのない組織では規律が乱れ秩序が保たれなくなります。地域に必要とされる組織であり続けるためには、自他ともに誇れる組織のブランディングを行い、一体感のある組織運営を通して、進化し続ける必要があります。
組織で活動するうえで重要なのは、「伝える」だけでなく「伝わる」ことです。一方通行の発信ではなく、他者に共感をもたらすことで評価に繋がります。「伝わる」発信を通して、横浜青年会議所の運動を広く伝播し、組織のブランディングを行ってまいります。
組織は一人ひとりの集合体であり、規律を守ることが健全なガバナンスの実現に直結します。調査や研究もせずに取り組む「形無し」では、根本的な問題を見誤り、非効率で生産性も悪くなります。まずは、規律の背景や目的を理解し、必要に応じて時代に即した「型破り」を用いることで、効率化と挑戦に取り組み、組織の強化を図ってまいります。
他者とのコミュニケーションを大切にし、志を同じく活動することで、地域に誇れる組織を継承し、横浜のまちの発展に貢献できると確信しております。
【結びに】
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ。」
青年会議所活動において、頼まれごとや試されごとに応えることは、自らの成長に必ず繋がります。逃げるかどうかを決めるのは、常に自分自身です。たとえ、失敗や挫折をしても、それは挑戦した証であり、成功した時にその過程であったと実感することができます。だからこそ、無駄な経験など一つもありません。大切なのは、真剣に行動し続けることです。
多くのひとの共感を得てきた「正範語録」は、真剣に行動し続けることの大切さを表しています。
実力の差は、努力の差
実績の差は、責任感の差
人格の差は、苦労の差
判断力の差は、情報の差
真剣だと知恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳ばかり
本気でするから大抵のことはできる
本気でするから何でも面白い
本気でしているから誰かが助けてくれる
安心して過ごせる幸せな社会の実現に向けて、圧倒的な当事者意識に加え「応導」の精神を胸に、未来を共創してまいりましょう。